ディーラーローンの具体的な審査基準

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ディーラーローンの審査基準

ディーラーローンとは、自動車販売会社から自動車を購入する時に利用できるローンのことです。お金に関する実務は、販売会社と提携する信販会社が行ないます。

 

ディーラーローンについて、以下のポイントに絞り、平易でわかりやすく解説しますのでぜひ参考にしてください。要点は、審査を有利に進めるポイント、審査スピードと申し込みやすさ、高金利である点のディメリット、ディーラーローンを比較する方法の4つになります。

 

よく知られている常識的な事から、一般的には知られていない部分まで解説しますので、これからディーラーローンを利用しようと思っている人は必見です。

 

ディーラーローンの審査を有利に進めるポイント

まず最初は、ディーラーローンの審査基準と、審査を有利に進めるためのポイントについて整理しましょう。

 

審査基準は、年齢・年収・雇用形態・勤務先・勤続年数・住宅形態・他社借入れ・信用情報、の8点です。

 

年齢に関しては、利用者の年齢が20歳未満、または完済時に65〜70歳と高齢になっている場合も利用できません。年収が200万円以下でもほぼ利用不可です。雇用形態については、やはり正社員が有利であり、以下契約社員・派遣社員・パートやアルバイト、という順番になります。

 

また勤務先に関しては、公務員が一番有利になります。その後は大手企業・中小企業・自営業という順番になります。

 

住居形態については、持ち家が借家に比べ当然有利になります。また居住年数も長いほど有利となっています。他社借入れとは、当該ディーラーローン会社の他に、どのような貸金業者、つまり消費者金融やクレジットカード会社と取引があるか、またはあったかです。4件以上の業者と取引中ですと利用できない可能性があります。

 

また新たに契約するディーラーローン会社と併せ、取引中の業者との返済年額が年収の3分の1を超えている場合も利用不可です。借入れに関して嘘をついて審査を切り抜けようとしても、ほとんどのケースで嘘が露見しますので、虚偽の申請などをしたらかえって不利な状況に追い込まれます。

 

信用情報とは、これまでの他社借入れにおいて事故がなかったか、ということです。任意整理・特定調停・民事再生・個人再生・破産などがあると申込できません。また3回以上の延滞や、2〜3ヶ月の長期延滞がある場合も利用不可です。このように審査基準はなかなか厳しいものになっています。

 

事故情報とは、お金の貸し借りに関するトラブルをさします。事故情報は信用情報機関に一定期間記録・保存されています。日本には次の3つの信用情報機関が存在し、それぞれ異なる業界を担当しています。

 

  1. 全国銀行個人情報センター(KSC):銀行・銀行系カード会社
  2. 日本信用情報機構(JICC):消費者金融・信販会社
  3. シー・アイ・シー(CIC):クレジットカード会社・信販会社

 

これら3つの信用情報機関では情報の共有化も行なわれています。

 

記録・保管される情報は、延滞・延滞継続・延滞解消・債権回収情報・自己破産・個人再生・任意整理・特定調停・保証会社情報であり、それぞれ1?5年間記録が保管されます。

 

さて前述した、審査基準に抵触する場合でも、ディーラーローンの利用が完全に不可能だと言う訳ではありません。特に、一定の継続収入がある、信用情報に問題がない、という場合は審査基準に融通が利き、利用できる可能性が高まります。特に審査の当落線上にいる人については、自動車販売会社が審査基準を満たすよう色々な提案をしてくれるはずです。

 

具体的には

  • 「連帯保証人を付ける事はできませんか?」
  • 「頭金をもっと増やすことはできませんか?」
  • 「車種のグレードを少し下げてみませんか?」

というものです。

 

また、車本体価格の値引き、下取り価格を上げるなど、ローンの元金を少しでも引き下げるための工夫をして、審査基準に合致するようアドバイスをもらえるはずです。こうした背景には、自動車販売会社がディーラーローンの顧客を増やせば、自動車販売会社の利益になる、という事があります。

 

つまり当該物件1件ごとにディーラーローン会社からバックマージンがあるので、自動車販売会社としてもこのローンを成立させるためには、審査基準に適合するよう色々と努力してくれるということです。

 

もしあなたがディーラーローンの利用を検討しているのであれば、審査基準を少しでも有利にするため、以下の点を整理しておきましょう。貸金業者からの借入れが既に4社以上あるのなら、少しでも多く完済しておくことです。

 

盲点になるのは、実際に借入れをしていなくても契約している場合です。キャッシング・カードローン・クレジットカードのキャッシング枠があると、それだけで1件と数えられてしまうことがあります。まず完済すること、利用していなくても契約が残っていれば解約しておくこと、が重要です。クレジットカードはキャッシング枠をゼロにしておきましょう。

 

もう一つ盲点になりやすいのは携帯電話の利用料金支払い遅延です。端末代金は分割払いになっていて利用料金と一緒に支払われることが殆どですのでローンと見なされます。従って支払いに遅延があると信用情報に記録されてしまいます。

 

ディーラーローンの審査にパスできるか不安な場合、信用情報機関に本人確認の書類の提出と手数料1000円を支払えば、自分自身の信用情報を調べる事ができます。クレジットカードや各種ローンに関し、申し込み・契約・返済・遅延・事故情報がもれなく記載されていますので参考にしてください。

 

審査スピードと申込みやすさ人気のディーラーローン

ディーラーローンを利用すると5つのメリットがあります。

 

  1. 第一に銀行のローンより審査をパスしやすいということ
  2. 第二に銀行のマイカーローンより審査のスピードが速いということ
  3. 第三に申し込むのに手間がかからず簡単に申し込めるということ
  4. 第四に土日祝祭日でも対応してくれるということ
  5. 第五に車体価格を値引きしてもらえる場合もあるということ

 

これらについてひとつひとつ確認していくことにしましょう。

 

銀行のローンより審査をパスしやすい

一般的に、銀行の車購入のためのローン審査より、ディーラーローンの方が審査をパスしやすいというのは事実です。その理由は、銀行のローンよりディーラーローンの方がリスクが少ないからです。というのも、ローンの返済中、自動車の所有権は実は購入者本人ではなく自動車販売会社または信販会社にあるのです。

 

つまり購入者のものではない。したがって返済でトラブルがあった場合は、自動車販売会社はその車を回収し、中古車として販売してしまい、その代金をローン未払い分に補填することができるという訳です。その一方で、銀行のローンの場合では、車の所有権は最初から自動車購入者にあります。

 

そのため返済にトラブルが起きてしまった時、銀行がその車を引き上げて売るということができないのです。ディーラーローンの方がリスクが少ないというのはこうした背景があるからで、その分だけ審査にパスしやすいという事情があるのです。

 

銀行のマイカーローンよりディーラーローンの方が審査スピードが速い

ディーラーローンの場合は、自動車販売会社の店舗で申し込むと、30分から1時間で審査結果が出ます。その間店舗で待っていれば審査結果を知ることができます。

 

ただし、ごくごく稀に2日程度かかってしまうこともあるようなので、それは申込前によく確認しておきましょう。銀行で自動車購入のためのローンを組む場合は、どんなに早くても結果を知るまでには1?3日営業日かかるのが普通ですので、前者の方が圧倒的に審査スピードが速い、ということになります。

 

手間がかからず簡単に申し込める

まず自動車販売会社の店舗で車を購入する時に、ディーラーローンなら同時にローンの申し込みができます。申し込み用紙も店舗でスタッフが用意してくれて、書類の書き方も懇切丁寧に教えてくれます。教えられた通りに書けば書類は出来上がり、その後信販会社とのやり取りはスタッフが代行してくれます。

 

反面、銀行で自動車購入のローンを組もうとすれば、まず銀行営業日に窓口を訪ねなければなりません。カレンダー通りの休日が組まれている会社に勤める人にとっては、タイミングを合わせるのが難しいでしょう。そして申し込みと契約手続きは自分自身で行なわなければならず、代行してもらう事もできませんのでかなり手間がかかります。比較すると、やはりディーラーローンの方が手間要らずで簡単であると言えます。

 

ディーラーローンは土日祝祭日でも対応してくれる

というメリットがあると言えます。自動車販売会社の店舗は、土日祝祭日でも営業しているので、休日でも利用でき、そこで購入すればディーラーローンの信販会社も即対応してくれます。そのため審査申し込みから契約までがスムーズに運びます。

 

ところが銀行は土日祝祭日は例外なく休店ですし、平日も午後3時までしか利用することができません。つまり銀行でローンを組もうとしたら、平日の午後3時までに手続きをしにいかなくてはならないのです。

 

前述の通り土日祝日が休みの人には制約が大き過ぎ、気軽に申し込みができるという訳にはいきません。その点ディーラーローンは、時間的制約の厳しいサラリーマンには非常に利用しやすいローンであるということです。

 

車体価格を値引きしてもらえることがある

というのは本当でしょうか。過度の期待は禁物ですが、可能性はあると言えます。それはディーラーローンが成立すれば、先に述べた通り自動車販売会社にもメリットが大きいからです。つまり販売会社もディーラーローンの成立を望んでいますので、その心理をついて、値引き交渉をしてみると良いでしょう。

 

例えば、まずは現金での支払いで話を進め、具体的な金額を提示して値引き交渉をします。そして話し合いが不発に終わった時には、それでは支払いをローンにしたらその値引き金額を呑んでもらえるか、と持ちかけてみてください。つまり大きく値引きをしてもらっても、信販会社からのバックマージンがあるので埋め合わせはできるはずだ、という理屈です。

 

このような方法でアプローチすれば、かなりの確率で相応額の値引き交渉に応じてもらえる可能性が高まります。

 

高金利なディーラーローンのデメリット

このように良いこと尽くめのディーラーローンですが、デメリットもいくつかあります。

 

具体的には、

  1. 金利が高め
  2. 返済期間が短い
  3. 登録に必要な諸経費は先に現金払いが必要
  4. ローンを完済しないと車の所有権がない

などが挙げられます。

 

まず金利について、具体的に数字をあげてみましょう。

 

トヨタのプリウスを新車で、60回払いで購入するという場合を想定した場合の銀行のマイカーローン(変動金利)です。

  • 住信SBIネット銀行:1.777%~3.975%
  • 横浜銀行:2.50%~2.90%
  • 千葉銀行:2.35%~2.55%
  • 関西アーバン銀行:2.70%~3.80%

となります(いずれも実質年率・保証料込み、2015年3月現在)。

 

一方ディーラーローン(固定金利)では、

  • 東京トヨタ:7.80%
  • 札幌トヨタ:6.50%
  • 岐阜トヨタ:4.90%
  • 福岡トヨタ:3.90%

となります(いずれも実質年率・保証料込み、2015年3月現在)。

 

こうして具体的な数字をあげてみると、全体的に銀行のマイカーローンの方が金利が安いことが分かります。ただ、ディーラーローンもキャンペーンなどで金利を低くするサービスを展開することがありますので、その場合は銀行のマイカーローンとディーラーローンの金利が逆転することもあり得ます。

 

とは言え、あくまで例外的であると記憶に留めておきましょう。注意すべき点としては、金利とは別に数%の保証料が必要なケースがあります。「金利+保証料」で慎重にチェックしてみてください。

 

返済期間が短いという点はどうでしょうか。内閣府による2014年の統計では、車の買い替え年数は平均で7.7%となっています。自動車販売会社および信販会社は、基本的にこの数字を押さえているため、7年以上に渡る返済期間を設定するということはありません。早め早めの買い替えをしてもらう方が当然有利だからです。

 

具体的な返済期間の設定は2〜5年が普通ですが、その一方で、銀行のマイカーローンだと、返済期間は8〜10年と設定しています。返済期間が短いほど月々の支払金額は高くなりますので、生活費などとよく相談して計画する必要があります。

 

登録に必要な諸経費は先に現金払い、という点ですが、自動車の購入には、様々な経費がかかります。

 

諸経費とは、自動車税または軽自動車税・自動車取得税・自動車重量税・消費税という4つの税金と、自賠責保険・車庫証明手数料・登録代行費用・リサイクル料金という4つの費用です。

 

銀行のマイカーローンであれば、自動車の本体価格の他にこうした諸経費をローンに組み込むことができます。その一方でディーラーローンではそれができません。つまりディーラーローンにおいては、契約が成立したらこれら諸経費は現金で支払う必要があるのです。

 

これにはキャンセル防止の意味も含まれていると考えられます。ただし自動車販売会社の対応が個別に異なることもあります。例えば諸経費の一部だけを現金で支払えばよしとする場合や、下取り車があればそれを諸経費に充当することができる場合などです。これらは価格交渉の時に相談材料として一緒に検討するのが良いでしょう。

 

ここで先に述べた諸経費について詳しくみてみることにしましょう。自動車税または軽自動車税は、自動車の所有者または使用者が、登録している都道府県に毎年納める地方税です。初年度は登録月から翌年3月分までを支払います。

 

自動車取得税は、50万円を超える自動車を取得する時に課せられる地方税で、自動車重量税は、自動車と軽自動車に対して課せられる国税です。消費税は、車両本体・オプションなど、法定費用以外の諸経費に対して課税されます。

 

自賠責保険は正しくは自動車賠償責任保険であり、自動車を使用する際に加入が義務づけられている損害保険です。登録代行費用とは検査登録費用とも呼ばれ、ナンバー登録などを自動車販売会社が代行する際の手数料です。車庫証明手数料とは、車の保管場所の申請つまり車庫証明を自動車販売会社が代行する際の手数料です。

 

リサイクル費用とは、自動車解体の際にエアバッグなどを処分する費用です。これらの諸経費は、大まかに計算すると車本体価格の10%〜15%程度になるのが普通です。

 

ローンを完済しないと自動車の所有権がないならば、どのような問題が起きるでしょうか。

 

ディーラーローンを完済するまでは、自動車は自動車販売会社ないしは信販会社に所有権があります

 

自動車の購入者本人が運転しているのなら問題は少ないと思われますが、いざその車を売却する時に問題が発生します。自らに所有権がない車を売ろうとしたら、その場合ローンの残金を一括返済しなければなりません。銀行のマイカーローンであれば、所有権は最初から自動車購入者にありますので、売りたい時にすぐ売ることができます。

 

ディーラーローンを比較する方法

自動車販売店はひとつのメーカーにつき一つのディーラーという訳ではありません。トヨタ社のプリウスを例に挙げると、トヨタ・トヨペット・ネッツトヨタ・トヨタカローラという自動車販売会社が取り扱っています。同じトヨタ系でも会社が違うのですから、ローンの仕組みや金利は変わってくることも多々あります。

 

ディーラーローンの利用を考えているのであれば、各ディーラー毎に比較検討してより希望にあったローンを組むのがおすすめです。

 

では、比較検討にはどのようなチェックポイントがあるでしょうか。

 

例えば自動車販売会社の多くは、主に3月と9月に決算を行ないますので、そのタイミングで色々なキャンペーンを催します。ローンの金利を下げるのもその一環です。

 

例えばモデルチェンジの前には在庫車を全部売り切りたいですし、モデルチェンジの後では新型車の販売促進をしたいので、それぞれのタイミングで金利を一時的に引き下げます。

 

例えば通常金利が4.9%であれば、これをキャンペーン特別金利として2.9%にまで引き下げる、という具合です。2%の金利でも購入者にとってはずいぶんとお得になりますので、こうした機会を利用するといいでしょう。

 

金利を考える際には、実質年率かアドオン方式かを確認する必要があります。

実質年利というのは、利息を年率に換算したものであり、「借入金額(残高)×金利(実質年率)÷365日×借入日数=利息」という計算式が採用されます。

 

例として、10万円を実質年率10%で借りて毎月1万円の元金を支払う場合を想定してみましょう。この場合1回目の返済時に支払う利息は、「100,000円×10%÷365日×30日=822円」となります。返済額は「10,000円+822円=10,822円」です。

 

2回目の返済時に支払う利息は、「(100,000円-10,000円)×10%÷365日×30日=740円」となります。返済額は「10,000円+740円=10,740円」です。

 

こうして返済が進んでいくごとに借入額が減っていきますので、利息も毎月少しずつ減っていきます。このペースで返済を続けると、返済回数10回・利息総額4,521円・返済総額10万4,521円となります。

 

一方でアドオン方式というのは、利息総額を先に計算してしまいます。

 

計算式は「借入金額×アドオン率(年率)=利息総額」となります。そして返済総額は借入金額に利息総額を加算します。つまり「利息金額+借入金学=返済総額」という計算式です。月々の返済額は、返済総額を返済回数で割ります。計算式は「返済総額÷返済回数=1回の返済額」です。

 

例として10万円をアドオン率(年率10%)で借りて10回で返済する場合を考えてみましょう。

 

利息総額は「100,000×10%=10,000円」、返済総額は「100,000円+10,000円=110,000円」、毎月の返済金額は「110,000円÷10回=11,000円」となります。返済回数10回・利息の総額10,000円、返済総額110,000円です。

 

計算結果を比較すると、同じ10万円を借りて10回で返済するにも、利息総額は実質年利10%で4,521円、アドオン率10%では10,000円と、大きく異なってきます。条件が同じようでいて、利息総額はアドオン方式の方が2倍以上も高くなってしまいます。ディーラーローンを比較するにも、アドオン方式を採用している場合は要注意ということになるでしょう。

 

つまり、支払総額が高いかどうか、を考えなければいけない、という事です。

 

いくら車体価格の値引きが大きくても、金利が高いと支払総額は高くつくようになってしまいます。利率が同じでも、実質年利方式とアドオン方式とでは、返済総額が大きく変わってくるのは先に具体的な数字をあげてみたとおりですが、諸経費に関しても、自動車販売会社によって手数料の金額に差があります。

 

見積りを取る場合は、毎月の返済額が気になるのは当然ですが、総支払額がどうなのかをきちんと確認するようにしましょう。このように筋道を立てて考える事が、ディーラーローンを比較するのに必要な手立てになります。決してどれも同じようなもの、ではありません。

 

さて自動車を購入するのに必要なお金は、何もローンの返済だけではありません。購入後、つまりローン契約が済んだ後でも別途お金がかかります。それはガソリン代・任意保険料・自動車税・車検などの点検費用・駐車場代などです。

 

ローン返済額だけでなく、かなり高額な維持費がかかってくることを知っておく必要があります。ローンの返済を考える際には、こうした維持費にも気を配り検討をしなくてはなりません。ローン返済しか頭にないと、後で維持費が払えなくなる、月々の返済にも支障を来すようになる、という事態が十分考えられますので気を付けてください。


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